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ロシアンルーレットの確率と裁判員制度。
こんばんは、ちょいと話題が遅れているjargoneerです。

裁判員制度の候補者に選出される確率、全国平均で352人に一人。俺の住む愛知県は平成19年度の事件数でみると約267人に一人。すなわち、人口に対して全国平均より対象事件数が多いってこと。怖いぜ愛知県。うちの会社は社員が300人程度なので、確率で言えば一人以上は居るってことかぁ。267人に一人をパーセントで表すと0.37%。70歳以上は辞退することが可能なそうなので、あと42年間に裁判員候補になる確率は15.54%。一般的なリボルバー拳銃が装弾数6発なので、リボルバーでロシアンルーレットをするくらいの確率になる。まぁでも、候補者となっても裁判員に選ばれるとは限らないので、裁判に出るとなると確率はもっと低いだろう。しかし、最近の景気低迷により、リストラが敢行され、失業率の増加と共に犯罪も増えるかもしれない。そうなったら確率がまた上がっちゃう。この制度が何年続くかどうか分からないが・・・

確率どうこうの話はよいとして、この制度自体無駄なのではないかと思う。
半強制的に裁判に参加させられて、的確な判断が出来るだろうか? 嫌々出廷 (?) させられたら、他の裁判員や裁判官の見解に適当に同意しちゃうかもしれない。面倒だから。量刑が世間の考えから乖離しているから、裁判員以外の人間の意見が必要だというのであれば、関心があり裁判員に立候補した人間の中から選んでもらいたい。法学部の学生とか適任でしょ。そのほうが、建設的な意見も飛び交うだろうし。先日、爆笑問題の太田総理大臣の番組で、ハーフのタレントが、日本人はディベートに不慣れなので、不向きなのではと言っていたが、そのとおりだと思う。三谷幸喜の「十二人の優しい日本人」そのままになりそうだ。

裁判員として選ばれるのは6名。しかし、補欠要員も必要となるため、候補者の中から6名以上の人間に裁判所への出頭命令が来るそうだ。

裁判長は裁判員候補者に対し、欠格事由の有無や辞退理由の有無、および不公平な裁判をするおそれがないかどうかの判断をするため、必要な質問を行う。陪席の裁判官、検察官、被告人又は弁護人は裁判長に対し、判断のために必要と思う質問を、裁判長が裁判員候補者に対して行うよう求めることができる(法34条)。裁判所はこの質問の回答に基づいて選任しない者を決定する(法34条4項)。さらに、検察官及び被告人は、裁判員候補者について、それぞれ4人(補充裁判員を置く場合にはこれよりも多くなる)を限度に理由を示さず不選任請求できる(法36条)。これらの手続を経た上で、裁判所は、「くじ」等により、不選任の決定がされなかった裁判員候補者から、必要な人数の裁判員と補充裁判員を選任する(法37条)。 [裁判員の参加する刑事裁判に関する法律:Wikipediaより抜粋]

検察・被告共に、候補者のうち最低4人まではふさわしくないと選べちゃうので、当日裁判所に足を運ばなければいけないのは最低でも6+4+4=14人。補欠要員も入れると30人弱か? このうち用があるのは6名。その他は無駄足。ふざけているねぇ、全く。

せっかくご多忙の中に裁判員として裁判に参加しても、一審判決だけだからねぇ。二審でひょいって判決が覆ることが多くなりそうだ。で、結局これまでと何も変わらない判決が下ると。参加した意味無いじゃん!ってなるだろうなぁ。映画「それでも僕はやってない」みたいな冤罪を救うチャンスとなるのであれば、裁判員制度大賛成だが、基本的に参加する裁判は、傷害致死罪や危険運転致死罪といった被告が圧倒的に悪い事件だそうだから、有罪無罪の判断よりもむしろ、刑期の決定か。

裁かれる立場になった場合には、たまったものではないだろう。
想像してみて欲しい。医療ミス増加やセカンドオピニオン推奨のため、診察時に医師のほかに、判断を下す診察員制度なるものが出来たとする。胃のあたりから経験したことないような痛みを感じ病院に行くと、医学知識のない診察員に、「ストレスからの胃炎じゃねぇの?」「メタボだからじゃん?」「親戚から聞いたけど、食道がんってそんなんらしいよ。」「ドラマで役者が表現してた痛みと同じだから、胃がんでしょ。」とか言われるのは嫌だ。結局の判断は医師が行なうんだから、診察員いらないじゃん! ってなりそう。同じように裁判員も必要ないって気がする。国民の意見を問うのであれば、意見を出す人間にとって負担の少ない、ネット投票による多数決で量刑を決めりゃいいでしょ。

ずいぶんと偏った意見かもしれないが、俺は死刑には反対だ。
確かに凶悪犯罪に対する量刑は軽すぎると思う。したがって、無期懲役や死刑といった極刑を望む声は少なくない。しかし人間いつかは死ぬもの。しかも400年とか1000年とか生きるわけではなく、80年程度。死をもって罪を償うなんて軽いんじゃないの? しかも、死んだらそれでおしまいになっちゃう。人の命を奪った代償として、苦痛を味わうべきだ。罪を償うまで服役すべきだと思う。人権を擁護するための死刑反対ではない。人権云々言うのであれば、命を奪われた被害者の人権はどうなるのだ? 量刑も凶悪な犯罪であれば無期懲役、過失致死罪であれば、5年なり10年なりひとつの区切りを制定し、その後の判断は被害者の家族に委ねたい。ドラマや映画なんかで題材になったりするが、加害者が自分の過ちを理解し、罪を償い、「あなたはもう十分罪を償いました」と被害者家族に受け入れられてから刑期を終えるってのが個人的には理想。

塀の中に入ったことが無いので、現状がどうなのかは分からないが、毎日与えられる食事は、育ち盛りの児童の給食よりも豪華であるなんて話を聞く。物価の高騰や給食費未払いのせいで、給食の質が下がっているのかもしれないが、罪を犯した人間より、これからの日本を支える児童に栄養が必要なんじゃないの? 刑務所のシステムに詳しくないので分からないのだが、服役中の衣食住にかかるコストは受刑者負担ではなく、税金でまかなわれているんだよね? それとも受刑者の家族なり親族が月々の経費を支払っているの? 塀の中ではあるが、住居は提供するが、自給自足システムとして欲しい。労働の対価として、食事や衣類、電気に水道といったライフラインを提供すると。働かざるもの食うべからずって言うじゃない。さらに言えば、殺人未遂や傷害罪などでいくつか罪を犯した人間には、一番重い刑だけを処するのではなく、アメリカのような累積制が望ましい。懲役360年とか。なんだかすごく残酷な人間に聞こえるが、これくらいでないとバランス取れていない気がする。

こうやってブログを書いてみて、どうやら俺は裁判員として不適格であるきがするが、裁判所はどう判断するのだろう?
ロシアンルーレット程度の確率。果たして通知を受け取ることはあるだろうか?
by jargoneer | 2008-12-10 22:54 | たわごと
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なんでもないことから稀に真面目なことまで

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