人間の脳とは全く不思議なものです。
憶えるという能力に忘れるという能力。
忘れる能力というとなんだか困るじゃないかと思っちゃうけど、なんでもかんでも覚えてしまうと脳がパンクしてしまうので、情報を選択して必要なものだけ、憶えてくれるんです。何気なく見てたドラマや、小説なんかすべて覚えてしまうと、脳がオーバーヒートしてしまいますよね。
そして視覚や聴覚といった感覚器官から得られた情報を処理する能力。
さらには、手足を動かしたりする運動能力や、心臓・呼吸をコントロールする凄いヤツ。
でもその能力の凄さゆえに、時には間違った判断もするのです。
今日のテーマは「Illusion: 錯覚」
大規模な手品の呼び名として使われるイリュージョン。
コレは錯覚、見間違え、勘違いなんて意味がある。
もちろん手品でよくあるネタとして、大きな箱に入りギロチンみたいなのを刺すと入った人間が三分割になるというのがあるが、これももちろん錯覚によるもの。本当に人間が3つに分割されたらマジシャンは殺人の罪で即刻逮捕されちゃいます。
さてさて、自分の目を疑ってしまう目の錯覚をお見せしましょう。
かなり有名なものなのでご存知の方も多いでしょうが・・・
はいこの碁盤の上に緑色の円柱のあるなんの変哲も無い絵。
この中に「A」、「B」と書かれたマスがありますよね。
実はこの2つのマスは
同じ色なんです。
ウソだぁーって思う人も多いでしょう。
実は俺も信じられなかったので、Photoshopを用いてRGBの三原色の数値を測定してみました。そしたらなんと、「A」「B」ともにR:107 G:107 B:107となり、同色であることが判明。
それでも疑り深い俺は信じられなかったので、コピースタンプツールなるものを使って2つのマスから切り取って見ました。 どう見ても同じ色・・・
(ちなみに、切り取ったものは左端にある二つの円。)
要は「B」は円柱の陰になって実際濃いグレーであるはずなのに、周りのマスの色に惑わされて「A」と同じ色とは見えないんですね。
Unbelievableです。
同じ理屈なのがコレ。
さて、この絵に使われている色は何色?
正解は3色。
グリーンに囲まれているピンクは濃く見えるだけ。
Unbelievableです。摩訶不思議です。
さて、明日も不思議なIllusionの世界にお連れしますのでお楽しみに!